1920年代頃のアメリカ"O.C.WHITE"社製のワークランプです。
O.C.WHITEは創業者が歯科医師という異色のメーカーですが、だからこそ実用性がありアメリカらしい無骨なデザインの中に機能美があります。
ビンテージインダスリアルアイテムの中でも特に人気のO.C.WHITEですが、コレクターズアイテムとなっている為市場に出回っている数も少なく入手出来る機会はそう多くありません。
消耗しているコードなどは新しくしていますが、雰囲気を壊さずコットン製の布コードを使用しています。ソケットは真鍮製ですがメーカ名は見え難く不明で恐らく交換された物の可能性が高いです。内部のインシュレーターが新しくなっている事とスイッチがパドルでは無くボールチェンになっています。(個人的にこのタイプでボールチェンスイッチは見た事がありませんので、あくまで経験上です。)
インナーソケット、シェルは紛れもなく当時の物になります。
実際にワーク用として使われていた物ですが、線が細くファクトリーランプに多いスチール製では無く真鍮製というのも特徴の一つです。
真鍮の経年変化で色がくすみ非常にいい雰囲気で、所々真鍮の素地が見えている部分がまたかっこいいです。
シェードには正式採用されていたHUBBELL製でペンキが付いていたり内部のコンディンションが良いとは言えませんが、全体的な雰囲気が抜群に良いので磨きなどはせずあえてこのままの販売になります。
ソケットの角度を調節する部分の裏側には凸付きワッシャー(O.C.White製特殊ワッシャー)付きなので、"片手"でかんたんに緩める事ができ、任意の角度に調整出来ます。
角度の調整だけでは無く長さを変える事も可能で、パイプの細い部分をスライドする事で約20cm変える事が出来ます。外側からは見えませんがスライドする際にパイプに傷が付かないように太いパイプの上部パーツ(ネジ式・被せパーツの内部)に固いフェルトの輪っかがありスライドさせた際に傷が付きにくい構造になっています。なのでスライドする際は若干固めです。
クランプ式はデスクランプなどに比べて使う場所を選びますが、クランプ部分まで創業者のこだわりを感じる1台ですので現代に取り入れてみては如何でしょうか。
商品画像の色、質感などはお使いのパソコンにより実物と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。